日刊編集後記
2016/1/19
正月明けにカンボジアとタイへ行って来ました。カンボジアといえばアンコールワットが世界的に有名で、ハイシーズンだったこともあって観光客は結構いました。もしこれから来訪される方がいたら、ちょっとアドバイスをひとつ。塔の上の方まで登れるのですが、日本人にとっては「こんな所を登らせるの?」という危険を感じさせる階段ですので、心しておいた方がいいかと思います。石造りの遺跡なので木の階段を組んでいるのですが、それがかなりの急こう配。体力が必要なことも確かですが、登っている最中に後方を見ると、高所恐怖症の人だと固まってしまうでしょう。さらに完全に野ざらしなため、雨が降ると相当滑るらしいです。そして込み合っているので、何かあったら後方を昇り降りしている人も間違いなく道連れになってしまうような状況。現に自分が行った日にも、前にも進めず後ろに下がるわけにもいかず、立ち往生している人がいました。一応12歳以上でないと登れないことになっているらしいですが、年輩の方もどうかと…。数年前には階段を踏み外して死人が出たそうですから、日本なら99%登降を禁止していると思います。日本では、例えばお城やお寺などでは建物の中に昔の急こう配な木の階段をそのまま残しているような所がありますが、何しろこちらは外に吹きさらし。アンコールワットへ行かれる方は、そのあたりを覚えておいた方がいいかと思います。(ヤマケイ)