日刊編集後記
2015/10/14
いよいよ国産ジェット旅客機「MRJ」の初試験飛行が近づいてきた。今月の26~30日のうちの3日間程度を予定していて、ネットで中継もされるという。自分の生活には何ら関係のないことなのに、何だかすごくウキウキする。我々世代は「国産旅客機」といえば、プロペラ機の「YS-11」を思い出す。羽田から伊豆七島や大阪から徳島など、短距離の路線に使われていたような記憶がある。乗った印象では、現在のジェット機に比べれば揺れは激しかったが、極めて安全性の高い優れた旅客機だったという。ただ新製品時の商品としては売れ行きが悪く、採算が合わないということで生産中止になった(しかし後年、その安全性と長持ちする品質が評価され、中古機は世界中で引っ張りだこになったとも聞く)。今回お披露目される「MRJ」は、座席数が70~100席未満で、乗客の少ない区間や近距離を運行するのに使われる。そしてYSの時と違って、初飛行前から既に国内外から400機以上の注文が入っているとのこと。日本製品の安全性、燃費の良さ、騒音の小ささなどが評価されているらしいし、LCC(格安料金の航空会社)の路線増加にも対応していくことにもなるだろう。2017年に現場に導入される予定とのことだが、競艇の出張でも乗る機会がきっとあることと思う。それが今から楽しみだ。