日刊編集後記


2015/8/16

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昨15日は70回目の終戦記念日ということで、テレビや各種メディアでは戦争関連の番組や記事が並び、日本各地でも様々なイベントが行われていました。実はボートレース(=競艇)も、太平洋戦争と無縁ではありません。現在あるレース場は、戦災を受けたり、戦争によって財政難が極めて深刻だった自治体に優先して認可が下りたといういきさつがあります。さらに、平和島のようにもっとストレートに関連している場もあります。平和島のレース場がある場所は、戦中は敵国の俘虜収容所だったのです。それが終戦を迎えると一変、今度は我が国戦犯の仮収容所となり、巣鴨プリズンに収容される前、ここに一時的に集められた事実があります。そうした歴史的な流れがあったために、この地は平和を祈願して「平和島」と改めて名付けられ、レース場横には「平和観音」が建てられているのです。1年に一度ぐらいは、こんなことを思い出してもいい日ではないでしょうか。

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from ヤマケイ

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