日刊編集後記


2014/3/3

………………

~テラ銭を体感せよ~

3日、JRAは払い戻し率の変更をすることを発表しました。要するにテラ銭(控除率)の変更ですね。一番売れている3連単は25%から27.5%に引き上げら、逆に枠連や馬連は25%から22.5%に下がるという。実施は6月8日から。まぁ、そもそも中央競馬の場合は現行の「25%」が正しい認識ではない。多くのファンが25%の固定値と勘違いしているようだが、実際にはしちめんどくさい計算式があって、レースによって変動しています。実際には平均すると26%以上になるんです(賭け式によって違いはある)。計算式を知りたい方はネットなどで検索してみて下さい。

JRAのオフィシャルHPに変更後の払戻率が固定値のように発表されているが、あのしちめんどくさい計算式がなくなり、固定値にするのかは発表されていない。もし、あの計算式が残るとなると数字は固定値ではないので発表は「正確な数字」ではないことになる。
これまで「約」25%という書き方をメディアはしてきたわけだが、あの計算式を知らない人は「約」を省略してしまい、固定値としての25%が多くのファンに認知されてきた経緯がある。主催者側にとっては実際には25%以上あるとは書かれたくないところもあるのだろう。

と前置きは長くなりましたが、我らが競艇は25%固定値です。分かりやすくていいですねぇ。しかしながら、今後競艇もテラ銭が上がる可能性はなきにしもあらずです。少しシミュレーションしてみましょうか? 昨年の賞金王決定戦の池田浩二が勝ったレース、2着は中島孝平、3着は新田雄史で払い戻しは1-2-3で1070円でした。ではテラ銭が30%だったら払い戻しはどのくらいになると思いますか? 答えは1000円ちょうど。70円下がるわけです。どうでしょうか? 意外と微々たるものですよね。これを実際買う前にオッズを見て「やっぱり30%を厳しい」と体感できる人はあまりいないでしょう。

ちょっと長くなってきました。ひまな方は続きをどうぞ(笑)。
上記の例は本命サイドなのであまり配当に変化はないですが、高配当決着の時はどうか。今年の浜名湖周年の優勝戦は2万舟決着でした。正確には3連単2-6-1で2万1200円。ではテラ銭が30%だったらというと1万9790円です。差は1410円と本命決着よりも大きいですが、これも思ったほどではないと個人的に感じます。
では逆にテラ銭が低くなったらどうか? 20%になると賞金王の1070円決着は1150円に、浜名湖周年は2万1200から2万2620円に配当はそれぞれ上がります。う~ん、個人的な体感ですが、ほとんど変わらないという印象を持ちます。であればですよ、30%に上げてもいいのではないかと思うのです。もちろん我々ファンは体感はできなくても知らず知らずに負けやすくなります。でも体感できないならいいではないかと。ただ、5%アップすれば主催者側は大きな利益を得るのだから、その分をなんらかの形でしっかりとファンに還元することが大前提ですがね。

………………

from ミヨシ

□日刊編集後記へ