日刊編集後記


2013/11/11

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心にぽっかり穴が開いた気分です。7月暮れから3か月、はまりにはまった宮部みゆきの時代小説を昨日ついに既刊全て読み終わってしまったのでした。怪奇短編小説に涼を得た夏、江戸は深川の界隈を町役人や岡っ引きとともに駆け抜けた初秋、不思議話に首を傾げた中秋とこれだけ季節が移れば当然でしょう。ずいぶん前から「終わりの覚悟」はしていたはずが、なかなか割り切りというのは難しい。とりわけ、電車の時間などは寂しいのなんの…。
同じく江戸が舞台ならば良いかと、いくつか同時代のものを読んでみましたが、なんとも穿った読み方をしてしまう始末で。先日と言っても読み終えたのはもう半月も前のこと。なんだか、失恋でもしたような心情に自分でも面を食らっているのもありますし、そろそろ大概に区切りをつけねばと。
女心と秋の空と言いますし、折しも明日から数日は全国的に低気圧に覆われて、ぐっと冷え込む予想が出ています。これを契機にするのが適当でしょうか。
週末は寒さで鮮やかさを増した紅葉が楽しみですね。

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from クロまゆ

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