日刊編集後記
2013/8/24
先日まで、9日間にわたって世界陸上がモスクワで行われていた。私はほとんどの種目で何も器具を使わない『陸上』が大好きだ。早く走るとか、高くあるいは遠くまで飛ぶといった単純さがたまらなくいい。おそらく世界中の人が経験したことがある運動こそ“かけっこ”だろう。オリンピックや世界陸上は、いわば世界の『運動会』だ。
おまけにビジュアルも楽しめる。野球やサッカーではユニホームに隠されて、選手のカラダを見ることはできないが、陸上は筋肉美の競演だ。短距離選手のゴツい体や投てき系のゴリラのごとき巨体もいいが、個人的には、バランスが取れた中距離の選手が好きだ。ほとんどの種目で黒人の天下となってしまったが、なるべくしてなった結果。このことをはるか前から予測していた白人が、黒人に出番がない、器具だらけの冬季オリンピックを作ったといわれているが、どちらが面白いかは明白だろう。