日刊編集後記


2013/8/20

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~マンガの世界は再現できる?~

甲子園で、前橋育英の高橋投手が大リーグボール1号を投げたことが話題となっている。説明するまでもないだろうが、大リーグボール1号とは、漫画『巨人の星』で星飛雄馬が編み出した必殺魔球。対するバッターのよけたバットにボールあて凡打にするもの。
それが甲子園で見事に再現されて、ネットでも大盛り上がりを見せたわけだ。「故意じゃないにしろ、あんなに忠実に再現された大リーグボールは初めて見た」や「危険球ではないのか」などなど。当の本人は、偶然の出来事で騒がれてさぞ困惑しているだろうが、少し夢のある話だなって思いました。
漫画の世界では実際には起こりえないことが描かれ、見る者はそれに強い憧れのようなものを抱く。大リーグボールもそうだろし、あるいはサッカーならば、「キャプテン翼」のドライブシュートなどもそうだろうか。競艇でいうならば「モンキーターン」のVモンキーとか? これらはほぼ現実には起こりえないようなものだが、時々それに近いものが偶然起こることもある。今回の大リーグボールがそうだが、偶然起こり得るものならば究極的に言えば狙ってできないこともないのではと浅はかな妄想も抱いてしまう。
モンキーターンが生まれてもうだいぶ経った。そろそろ新たな必殺ターンが出てこないかと実は待ちわびている。その筆頭にいるのが峰竜太だと個人的には思っているのだが果たしてどうだろう…。

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from ミヨシ

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