日刊編集後記
2013/4/17
先日、印刷と編集に関する非常に古いガイドブックにざっと目を通したんです。まだ、今みたいにDTPが当たり前ではなかった頃のガイドブック。
なんとなく感慨深いものがありました。今やまったく必要のないことが、たくさん書かれているわけですから。まあ、まったく必要ない、ってのは大げさかもしれませんけれど、少なくとも雑誌を編集する側は、今やほとんど気にしなくなったことって多いんですよ。
例えばですね、その昔は原稿を印刷屋さん(写植屋さん)に入れる際には、原稿用紙に様々な指定を赤字で書き込まなければならなかったです。文字のサイズとか種類とか、句読点には印を入れるとか、諸々。あるいは誤植を直すにあたって、場合によっては印刷所で編集者が写植を台紙に切り貼りしたりしてました。マクール本誌が創刊された頃はすでにテキスト入稿になってはいましたが、手書きの原稿もかなりあったし、今よりも雑用的な仕事は多々あったんですね。
今、そんなことをする必要はなくなりました。すべてIT技術の恩恵ですね。ホントに激変したと思います。まあその結果、印刷関連でまったく成り立たなくなった職種まであるわけですけど。
本誌はもうすぐ創刊20周年となりますが、たった20年でホント、いろいろ変わるもんですよね~。あと20年後にはどうなってるんでしょ~か。知りたいような、知りたくないような…。