日刊編集後記
2013/3/6
あんまり大きな声じゃ言えませんが、マクール本誌に携わって長いくせに、印刷の知識がありません。先日発売した女子選手写真集(←力作です! ぜひお手に取ってください!)…を作っている時に「束見本どこ?」と聞かれて「掴み本???」と頭にいっぱいハテナを浮かべた私です。
その時知りましたが、単行本などを作る時に“本番と同じ紙・同じ枚数で作る真っ白いダミー本”、それが束見本。
さて、興味はあったんですが機会がない…で済ませていた「印刷」について、ちょうどいいイベントがあったので覗いてきました。
これが憧れの…活版印刷機!!
どひゃ~カッコイイですねえ。スチームパンクの世界ですねー!
昔は文字をひとつひとつ拾って組んで、印刷面を作っていたんです。空白は“空白のブロック”を挟んでいるのです。本当に気が遠くなる作業です。しかも重労働。
これが文字(の一部)。一文字ずつピンセットで拾うんですよ。阪神大震災では、この文字が散乱・破損・紛失し、閉めた会社が多かったとか…。
一転、中の工場は最先端!(←撮影禁止でした)
実演は「早い! 凄い! 綺麗!」と圧倒され、印刷のアイディアも目からウロコでした。実際に街中でよく見かけたポスターも実はこの会社の印刷で、印刷方法の解説を聞くと「ええっ!? コレ箔押しじゃなくて印刷で残しているのかい!?」等、まさに驚きの連続。
哀しいかな理解力のなさで、印刷の知識が上がったわけではありませんが、印刷に携わる方々に改めて感謝する一日となりました。
お土産には「ご自由にお持ち帰りください」と積まれていた束見本が。知らずに恥かいたあの束見本が! …数日前に知りたかったです、ハイ(笑)。