日刊編集後記
2013/1/18
~残したい言葉も~
先週の3連休最終日は「爆弾低気圧」によって大荒れとなりましたね。雪や強風で交通機関はマヒ、影響を受けた人も多かったのでは? この爆弾低気圧という言葉、最近よく聞きませんか? 実は昨年の新語・流行語大賞のトップテンに選ばれてるみたいですね。
ちょっと調べてみると「短時間に急激に発達する温帯低気圧で、強風、大雨、大雪などの被害を発生させる。1978年9月に大西洋を航海中だったクイーン・エリザベス2世号が受けた暴風被害からこの名称がついた」らしい。つまり、新語でも流行語でもなく、昔からあった言葉だとか。ただ、「爆弾」という言葉が不適切とされ、使われなくなった経緯があったようだ。なぜ復活したのかは分からないが、インパクトのある言葉なのは確かで、警戒に値する表現だろう。
競艇でも消えつつある表現はある。例えばツケマイ。これも、数年後にはなくなりそうな雰囲気はある。ツケマイ=まくりなのだが、細かく言うとツケマイとまくりはちょっとニュアンスが違う。さらに強ツケマイや強まくりとかもあって、同じまくりでも実際にはバリエーション豊富だったわけだ。でも、それがなくなりすべてを「まくり」のひとつにくくってしまうのはどうかとも思う。何でも「分かりやすい」がいいわけでもなかろうに。分かりにくくする必要もないだろうが、いろんなパターンがあった方が奥深くていいこともあるのではないだろうか。