日刊編集後記
2013/1/9
富士山の登山に「入山料」が検討されているという。以前にもそれが検討されたそうだが、今まで見送りになってきたとのこと。それが最近は中高年の登山ブームで入山者が増え、環境保全や登山者の安全対策などに使われる管理費もまた“山のように”膨れ上がっているのだという。さらに今年の6月には、世界遺産の認定申請をすることが既定路線。それが認められたら、逆に入山料もほぼ決定しそうな雲行きだとか。
いくらぐらいになるかはわからないけれど、庶民的な値段には抑えて欲しいもの。極端な例だが、世界最高峰・エベレストは、ネパール側だと入山するだけでも最低で100万円以上かかるとか。もちろんその他に、現地に通じた登山ガイドや完全な装備が要求されるため、実際には何百万円とかかる(それでも昔に比べてずっと安くなったらしく、「2005年までは1人7万ドルだった」という信じ難い話も聞いた)。
要は金持ちでないと、入山すら許されないのがエベレストの実情とか。富士山も、標高だけでなく、値段でも「日本一高い山」にならぬよう祈っている。