日刊編集後記


2012/11/21

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取材で各地に行くと必ず食べるのが麺類。福岡に行けばうどんやラーメン、三国ならおろしそば、忘れちゃいけない丸亀の讃岐うどん、名古屋のきしめん、新大阪駅の立ち食いうどん等々…。先日、桐生でひもかわうどんも初めて食べてきました。その幅、約10センチ。ここまでくると、ふざけているんじゃないかって気にもなりましたが(笑)。

そんな僕にとってのソウルフードと言えば、小田急線駅内外に店舗を展開する立ち食いそば「箱根そば」、通称「箱そば」です。僕らが中学生や高校生の頃は、安くてそれなりに腹を満たせる外食って、これくらいしかなかったから、もう体の半分は「箱そば」でできてるんじゃないかってくらい食べまくっていました。しかし、先日、地元で一回りほど下の世代の人と話していて、「箱そば」をそんなにたくさん食べた記憶はないと言われ、そんなものかと思わされました。

僕が中学生の頃といえば、80年代の初め。その頃はまだマクドナルドも吉野家の牛丼も、中学生にはちと高かったんですよ。しかし90年代もなかばになると、いわゆる立ち食いそばは価格が上がり始め、いつのまにかリーズナブルさではハンバーガーや牛丼に遅れを取るようになってしまっていたわけですね。このままいくと、立ち食いそばは絶滅危惧種(店)? 麺食いとして、そうはならないよう、小腹が空いたときは立ち食いそばを徹底しようと誓った日でした。

from た

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