日刊編集後記
2012/10/22
PCの遠隔操作ウィルスによる犯罪予告事件で、誤認逮捕が4人も続出した。「今時の冤罪」と見過ごすのは簡単だが、個人名や大学名が出たりと、当事者たちは大変な迷惑を被ったはず。時代について行けない警察の捜査能力も大いに問題だが、容疑者に対する違法とも思える取調べや、おかしな供述調書を作り上げた疑問が山積みだ。
それが1件ではなく4件も続いたというのは異常で、警察庁や神奈川県警のお偉方が謝罪するだけで済むことだろうか? 警察に「逮捕」され、一時は「容疑を認めた(認めさせられた)」人たちが、人生を台無しにされることなど考えたことがないのではないか? 我々の安全を守ってくれるはずの人たちは、時として大きな(少々言い過ぎかもしれないが)"加害者"となりうる、という危険を感じさせる事件だ。