日刊編集後記
2012/9/29
ずっと携帯は3つのキャリアのシェア争いが熾烈を極めていて、型落ちのモデルは半年もすると本体ゼロ円になって投げ売りになったりします。まあGalaxynoteは人気が高いのでそうはならなかったのですが、一般のモデルはだいたいそうなると。そして、いろいろな裏技的なことを駆使すると、携帯というのはけっこう無料に近い値段で買えちゃったりするんですね。それで最新型の本体を手に入れて、ヤフオクなどでいわゆる白ロムとして転売して利益をあげるという商売が成立します。詳しく聞くと、非常にめんどくさいんですが、ビジネスとしてやるなら充分できる。それで何億円も利益上げて捕まったニュースもありました。
そんな裏技使えばどんどん安くなるという仕組みはどう考えたっておかしい。販売店も回線だけいくつも持っていて、最新型をいっぺんに何台も格安で買っていくお客さんの中には、怪しい人もいるってわかってるわけですよ。それでも競争があるから売る。違法に使われることがわかっていても売っているのが実情です。白ロムを買って使う人も多少は安く済むわけだから、その時点ではビジネスも成り立っていて、誰も損していない。
おかしいですよね。その分は誰がしわ寄せされてかぶっているのか。それは言うまでもなく正規で買う真っ当なお客さんですよ。最新型の本体を6万も7万も出して買うお客さんですよ。いろいろ2年縛りのローンとかで買うから意外にそんなに高いとは認識しないで買っているんですけど、実はそれだけ払っているんですね。考えてみてもくださいよ、あのスマホみたいなのが6万とかって異様に高いじゃないですか。楽に高性能のノートPC買えちゃう値段なんですから。MacBookAirとか届いちゃう値段ですよ。通話できるだけで!
実際問題、スマホって通話できる小型PCですから。通話も現実にはアプリでできるから、回線は要らないっちゃいらないし。そういう仕組みを知ってしまうと、新型出たよ、即買おうという気にならないんですね。明白に損なので。でも、Galaxynoteはどうしても欲しかったので、ゼロ円になる前に目をつぶって買いました。ま、出てすぐよりはだいぶ安くはなってくれましたから、納得はしています。でも、携帯の販売って全体的に変な仕組みですよね。新型新型ってどんどん押し寄せてくるし。それはそれとして、欲しかったものが手に入ったので、とりあえずはしばらくいじって楽しみますわ。