日刊編集後記


2012/7/22

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今日まで行われた尼崎のオーシャンカップ。ここに出張する時は、阪神尼崎の駅前に宿を取る。これは昔からなのだが、ここに泊まるたびにおかしな発見があるのが楽しい町だ。今回の発見はラブホ。阪神尼崎の北口は、一言で言えば猥雑で怪しげな店も多いのだが、ラブホが駅前から軒を並べ、さらに商店街や住宅街に散在していることに気づいた。歌舞伎町の入り口にある西武新宿駅や、新大久保・鶯谷といった駅の近くにもラブホは多いが、それらは歓楽街の近くで、昔からラブホが集中していた。しかし阪神尼崎の場合は、大きなバスターミナルのまん前や商店街の一角、老舗の料理屋さんのはす向かいなどに、突然ラブホが建っているのだ。さらに関西のラブホは受け狙いとしか思えない、ヘンな名前のラブホが多いが、ここも例外でなく、「べんきょう部屋」といった名前のホテルが人気で、日曜の朝から一杯のようだった。商魂たくましいのは、明らかにラブホにしか見えないのに、平日には「ビジネスプラン」の看板を出しているホテルもあること。安くて駅に近ければ、そりゃビジネスマンには言うことないが…。地元の記者に聞くと、「飲んだ晩は男1人でもラブホに泊まることがある」とか。関東ではまず男1人で入れてくれないけれど、関西ではその辺はユルいらしい。
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from ヤマケイ

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