日刊編集後記
2012/7/6
校了が明けて気が付けば、レバ刺しが食べられない世界になっていました。
なにやらレバ刺し駆け込み需要で、どこも大行列だったみたいじゃないですか。それでブームに乗ったテキトーな店が出したテキトーなレバーで、ブームに乗った人が食中毒になっちゃったじゃないですか。けしからんですよね。
元々レバ刺しが好きな人なら、美味しい行きつけがあるんですけど、「食べられなくなるなら記念に食べておこう」という人狙いの、いわゆる“レバー素人”の店が出すレバーを危惧しておりました。そして不安的中。「だからレバーは危険なんだ」と言われながら、生レバーは退場することになりました。わたしは悲しい…。
これがかつて当たり前のように食べていた生レバー。押上の名店「まるい」の親と仔のレバーですよ。味がね、違うんですよ、親と仔で。あの独特の甘み、歯ごたえ…(涙目)。
そして突然の某チェーン店の食中毒事件で、生レバーを自重するこのお店は、タタキスタイルでレバーを出してくれるようになりました。
これも美味しい!
…美味しい、けど、あの親と仔の違いに感動したレバーの味ではなくなっていました。またいつか生レバーが食べられるようになるといいな、と話しながら食べたのが去年の8月。そのまま生レバーを食べずに今に至ります…(嗚咽)。
レバーよありがとう! あなたたちは私の血と肉となって今も生きていますっ!