日刊編集後記


2012/6/8

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ここ数年、地味ながら豆乳の売上げがジリジリと上がっているそうです。確かにスーパーへ行くと、豆乳の商品数が増えているのを感じますが、昨日は激戦区である駅の自動販売機に、豆乳商品が3種類並んでいました。健康ブームに乗って、見直された代表的商品なのでしょうね。思えば30年ほど前でしょうか、初めて豆乳を目にしたのは。その特異な味わいはあまり受け入れられず、某雑誌では「気持ち悪い飲み物の代表」と取り上げられていたものです。しかしその数年後、初めてマカオのカジノへ遊びに行った時のこと。香港で見かけた数少ない自販機のほとんどが豆乳で、街中の喫茶店でも豆乳は非常にポピュラーなメニューでビックリした記憶があります。中国の人たちは、経験的に豆乳が体に良いことを知っていました。日本人は、アメリカから渡来した『砂糖水』=コーラに浸り、それが体にはあまり良くないというので、何十年も経てようやく豆乳に足が向いたというわけです。でも飲み物って、健康のためだけに飲むわけではないから、コーラ悪者論や豆乳賛辞はほどほどにしてもらいたいもの。自分は味のバリエーションが豊かになった豆乳も好きだし、カロリーゼロではないコーラや、主に外国人向けのスーパーで売っている「チェリーコーク」なども飲みます。何かに偏らなければいいと思うのですけど…。
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from ヤマケイ

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