日刊編集後記
2012/5/24
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先日終了した大相撲が、久しぶりに盛り上がりましたね。14日目を終えて、3敗が3人、4敗が白鵬を含めて3人。この6人に優勝のチャンスがありました。ところがところが、ご存知の方も多いと思いますが、琴欧洲が千秋楽に欠場して栃煌山が不戦勝!4敗の力士は戦わずしてチャンスがなくなり、残る3敗の2力士が負けてしまうと、この不戦勝で優勝が決まるという最悪の状況に…。目一杯盛り上がったところに「水を差す」どころか、「金を返せ」とばかりに座布団が乱舞しかねない危険性も出てきました。琴欧洲は、昨日の新聞では実は骨折だったことがわかり、確かに休場もやむなしではあったのですが、せめて14日目の夜に親方が休場の決断をしてくれていれば、千秋楽の取り組みを組み直すこともできたのです。これを「割り戻し」といい、競艇の前夜版が出た後に、ケガや急病で当日朝までに番組を変更するのと一緒。難しい事情だったにせよ、ファンの興味を考えたら休場させて、栃煌山と元気な力士との取り組みにさせるべきだったでしょう。旭天鵬が3敗を守ってくれたので優勝決定戦になり、空前のシラケ結末にならなくて良かったですね。
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