ボートレース若松優勝選手
ポカリスエットカップ(令和2年4月3日)
上平真二 2マーク逆転差し今年初V!
このチャンスを見逃すはずがないのが赤ヘル、いや赤カポックだった。福来、平尾の右後ろで2人の動向をよく見ていた上平。狂乱の2マークの中、きっちりと展開を射止めて、鮮やかに先頭奪取。あとは後続をピシャリと抑えて、赤いユニフォームはトップを爽快に駆け抜けていく。逆転の上平、ゲームセット。見事今年初優勝を飾った。
レース後、ピットに戻ってくると両腕でガッツポーズを見せ、笑みをこぼした。
上平に始まり上平に終わった。初日メインの12Rドリーム戦を制したのが3号艇の上平だった。インの濱野谷憲吾をマクリ差しで斬った。予選は4位通過。準優もしっかりと逃げて優出。そしてシリーズを制した。前検では「前に進んでいない感じ」とコメントを残し、序盤は不安のあるように見えたターンの足も、4日目頃から気配アップ。優勝戦後も「ターン回りは良かったです」と納得の表情を見せた。
「嬉しいですね」。好相性の当地では2018年12月に続く連覇を達成。さらに今年初優勝も気分を上げる。今年は7優出で5回の準優勝と、ここまで惜敗が目立ったが、そんな銀メダルトンネルも抜けた。
今期は絶好調。今節若松入りするまでの勝率は8.11とハイアベレージ(今節出場選手1位)。自己最高勝率の7.78を上回る勢いを見せる上平。今日のVを機に、ますます加速していくのかもしれない。
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(文:吉川)