ボートレース若松優勝選手


王冠過去の優勝選手

若松夜王シリーズ第4戦BOATBoyカップ個性派王決定戦(令和元年12月4日)

10戦8勝 桐本康臣 圧逃V

043 桐本康臣(三重)

個性派選手が多数出場して熱戦を繰り広げた若松ボートの「若松夜王シリーズ第4戦BOATBoyカップ個性派王決定戦」は4日に優勝戦が行われた。予選トップで勝ち上がってきた1号艇の桐本康臣(40歳=三重)が1マークを先マイ。影も踏ませないインモンキーで他艇を完封。10戦8勝の活躍でシリーズの頂点に立った。今年は初V、当地では2回目。

===

初日第1走目で圧巻の5コースマクリを決めると、そこから土付かずの4連勝。ロケットスタートで一気にV争いの先頭位置に抜けていき、池永太、松村敏ら初日ドリーム組を抑えて予選をトップ通過。準優もインから押し切り、堂々、優勝戦の白い勝負服に袖を通した。

今節はイン屋やアウト屋など我が道を貫き通す選手を多く集める企画シリーズで、進入から動きのあるレースが目立ったが、優勝戦には自在派達が勝ち上がってきていた。

コースは枠なり3対3。ゆったりとした並び。水面の風も穏やか。

桐本のスタートはコンマ20で6番手ではあった。ただ、それでも「スリットで出て行く感じがありましたね」と、グイッと伸び返していって、1周1マークを先マイ。インモンキー速攻。他の艇には仕事はさせない。マクらせない、差させない。バック直線に抜けると単独先頭。2マークも先に回ってリードを広げる。白黒は決し、あとは周回を重ねていき、今節8回目となる先頭でのゴールラインに飛び込んだ。

「回転は合っていなかったけど仕上がりは完璧でした。優勝できて良かった」

レース後、ピットに戻ってくると、安堵の表情が見られた。笑顔よりも、ホッとしたという感じだった。これで今年初V。10回目の優出で実った。名腕だが、意外にも一昨年の10月江戸川以来のVだった。

当地では2回目。ウィニングランでは花火が上がる中、右手を振ってファンの声援に応えた。「嬉しい。帰りの電車の時間させなければ、あと2、3周走りたかったですね」。

今節JLCのピットレポート映像でも、桐本劇場でファンの視線を独り占めした(若松公式SNSに動画あります)。"楽しい""面白い"といった反応が目立った。水の上で個性派王に輝いた男は、陸の上でも、ファンサービスばっちりの個性溢れる男だった。

次走は蒲郡へ向かう。久々の美酒で弾みをつけた桐本から目が離せない。

===
※この文章を他のホームページ等へ、無断転載することを禁じます。

(文:吉川)


□若松TOPへ