ボートレース若松優勝選手


王冠過去の優勝選手

読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設67周年記念競走(令和元年10月17日)

峰竜太 イン逃走 若松周年初V

全国から強豪が集まり連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設67周年記念競走」は17日に優勝戦が行われた。1号艇の峰竜太(34歳=佐賀)がインからコンマ09のスタートを切って1マークを先マイ。マクリも差しも寄せ付けず独走。若松周年初制覇を飾った。GI通算では10回目の優勝。

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進入は123/456。

インの峰はコンマ09。他の選手達もゼロ台の際どいところまで踏み込んできた。5コースの吉田俊彦はFに散った。「みんな早くなる予感がしたので、早い起こしでいった。スタートは放りました。確実に入れたかった」。予感通りのスリット合戦だったが、その中でも、冷静だった峰。

インから伸び返して、1マークを先マイ。一番差しの中村尊も、3コースから握る赤岩善生も誰も寄せ付けない。「いいターンでしたね。S展示では自分が一番良かったので、あとはやるだけと思っていた」。自身もうなずく好旋回で1マークを圧倒。あとは一人旅でフィニッシュ。

GIは通算10回目。若松周年は初制覇となった。

今節手にしたモーターは2連対率28%だったが、前検の手応えは「悪くなかった」と、胸をなで下ろした。中間整備が入っていた。予選は堂々トップ通過。「王道で優勝したい」と話していたがその通りのシリーズリーダー。「全レース、ほぼストライクゾーンに入れていけたなと思う」と、さすがの調整手腕も光った。

「めっちゃ嬉しいですね。今はこれ(GI)しかないと思うとプレッシャーがすごくあって。今日は緊張しました」

8月大村のSGメモリアル準優でFを切った。それからSGを4節除外された(グランプリは除く)。今月のダービーも来月のチャレンジカップも不在。「つらい。自分がやったことなんですけど」と峰。それでも「植木通彦さんに"やるしかないんだ"と声をかけていただいた。走れるGIは全部優勝しますと返した。自分ができるのはそれしかない」と言う。頂点を見てきた艇王の言葉に、発奮した。

今の峰にとって、GI戦にかける思いはとてつもなく強い。だからこそ今日も緊張があったが、それにも打ち勝った。

今節は「初日走る前から優勝すると思ってやっていたが、それはすごく難しいこと。自分が成長したなと思う」。そう振り返った。ピットでは後輩の安河内将と笑顔で抱き合って喜んだ。

これで賞金ランキングを上げて2位へ。次走は丸亀GI、その後蒲郡GI。「あとGI2つ。あきらめない。グランプリは走れるので、そこでは最大限の力を発揮したい」。

場内で行われた優勝表彰式のラストでは、大勢のファンの前で「フライング後も熱い声援を感じます。もっと強くなります」と誓った。大きな声援と拍手で送り出された。

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(文:吉川)


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