ボートレース若松優勝選手


王冠過去の優勝選手

創刊70周年記念日刊スポーツ杯お盆特選競走(令和元年8月21日)

逆転差し! 篠崎仁志今年4V


4477 篠崎 仁志(福岡)

地元選手が連日熱戦を繰り広げた若松ボートの「創刊70周年記念日刊スポーツ杯お盆特選競走」は21日に優勝戦が行われ、2号艇の篠崎仁志(31歳=福岡)が優勝を飾った。1周2マーク、先マイする1号艇の池永太の懐に鋭い差しを入れて逆転した。これで今年は4回目の優勝。

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鋭い旋回で、ヒトシがフトシを抜き去った。

1周1マークはインの池永太が先マイ。2号艇の篠崎仁志は2コース差し。4コースから平田忠則も差していく。池永の先マイは膨らんでおり、篠崎、平田の差しが入ったかと思わせたが、池永がわずかに艇先を出して、2人を締めていった。窮屈になった篠崎は、いったん外にボートを出した。

そして2マークだ。先マイするのは池永。対して篠崎は、平田を抑えながら、池永の懐へ高速差し。ボートはまったく暴れず、彼の手足のように動き、ここしかないといったところに完璧な逆転差し。圧巻だった。惚れ惚れするような旋回を繰り出した篠崎は池永を抜き去って颯爽と先頭へ。勝負はこの2マークの攻防で決着。強烈なインパクトに、水面際の観衆からは大きな歓声が上がっていた。

レース後、イベントホールで行われた優勝インタビュー。大型画面に2マークのリプレイが映し出されると、会場からどよめきが起こった。篠崎は「すごくいいターンではなかったです。エンジンがおそろしく出てました」と冷静に振り返った。「展示からグイグイ伸びていった。優勝できたので良かったです」。表情は緩んだ。

今節は抜群の相棒モーター44号機で駆け抜けた。初日の時点で、すでに足に好感触。準優では、さらにそれよりもまたひとつ良くなっていたという。すべての足が二重丸。スタートについては、予選道中は放ることが続いたりと課題点だったが、優勝戦は「自信を持って全速でいけました」と納得の表情。コンマ12の好タイミングだった。

今年は4回目の優勝。若松では2回目。「若松は福岡3場の中ではちょっとプロペラ苦手。思い通りにいかない。今回はすごくエンジンが出てくれた。次もしっかり頑張りたい」。"ちょっと苦手なイメージ"も払拭できそうな今節の活躍だった。若松は今秋のGI周年に参戦予定。

次走はメモリアル(大村)へ。芦屋推薦。「選んで頂いて出れるSG。自覚を持って精一杯頑張ってきたい」と意気込んだ。劇的逆転Vで勢いをつけ、SGの舞台へ向かう。

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【福岡3場お盆レース2号艇V】
今年の福岡3場のお盆戦は、福岡は松崎祐太郎が優勝、芦屋は篠崎元志、若松は篠崎仁志。すべて2号艇の選手が優勝を飾った。元志・仁志の篠崎兄弟は揃ってお盆レースVとなった。
 
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(文:吉川)


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