ボートレース若松優勝選手


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西日本スポーツ杯(令和元年7月24日)

毒島誠「すごくいいターンできた」鮮烈マクリ差しV


4238 毒島誠(群馬)

若松ボートの「西日本スポーツ杯」は24日に優勝戦が行われ、3コースの3号艇・毒島誠(35歳=群馬)が優勝を飾った。1マークを先マイする1号艇の懐に、鋭いマクリ差しで切り込んでいって勝負を決めた。これで今年は2回目、通算では50回目の優勝となった。
 
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昨年7月、九州北部の梅雨明けとほぼ同時期に始まった若松SGオーシャンカップ。優勝は毒島誠。夏のはじまりとともに、毒島の快進撃が始まった。
 
あの時、スタンドを熱狂させた男が、今年も、この水面でファンをシビれさせた。
 
西日本スポーツ杯優勝戦。進入は123/456。
 
3号艇の毒島は3コースからコンマ09スタート。スリット隊形はほぼ横一線。1マークはインの山田雄太が先マイに打って出る。2コースの山一鉄也は一番差しの構え。その両者の間に、毒島が渾身のマクリ差し。赤い閃光、突き刺さる。1号艇を逃がさない。決まった。
 
バック直線で内に毒島。外、山田。毒島が有利なポジションを走る。続く2マークを先マイ。最内から伸ばしてきた山一が小回りするも、逆転は許さない。ホーム直線、2艇身ほど差をつけて単独先頭で赤い勝負服が帰ってきた。あとは周回を重ねて、フィニッシュ。今年2回目、当地では3回目の優勝を飾った。
 
レース後、「(1マークの)展開はイメージしていました。あれしかないとも思っていた。すごくいいターンができました。それにつきるかな」と振り返った。狙い澄ましたマクリ差し。会心のターン。実力者毒島の圧巻の走りだった。
 
ウィニングランでは、大勢のファンから声援を受けた。「励みになります。また良いレースをしたいです」。これで節目の50回V。「若松は大好きです」と笑顔を見せて喜んだ。
 
当地は良き思い出の水面だ。昨年の毒島は、下半期の活躍がすさまじかった。オーシャン(若松)、メモリアル(丸亀)のSG2連覇にGIを3優勝。グランプリ優出。快進撃の始まりは、7月OC制覇だったのである。
 
今年もここで弾みをつけて、次走はGIびわこ周年へ。8月末にはSGメモリアル(大村)も待っている。「今年も年末のグランプリに出れるように。もう一回気を引き締めて頑張りたい」。賞金ランキングは11位前後。これからまだまだ上積みを狙っていく。なんといっても、昨年のような夏以降の爆発もあるので、今後もますます注目の選手だ。
 
なかなか明かないなと言われていたが、ちょうどこの日、九州北部は梅雨明けした。夏が、はじまった。
 
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(文:吉川)


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