ボートレース若松優勝選手


王冠過去の優勝選手

スポーツニッポン杯GW特選競走(令和元年5月4日)

松村敏 全速逃げ 今年2V


4236 松村敏(福岡)

若松ボートの「スポーツニッポン杯GW特選競走」は4日に優勝戦が行われた。1号艇の松村敏(35歳=福岡)がインからコンマ13のスタートを切り、全速のインモンキーで1マークを先マイ。マクリも差しも一切寄せつけず、独走1着。令和初の若松優勝戦を制した。今年は2回目の優勝。
 
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さすがスタートの松村だった。

準優はコンマ04の鋭い踏み込みからイン逃げ1着。初日から準優まで終えて平均Sは0.13。安定していた。特に4日目後半からはトップスタートを連発。冴える男が、優勝戦の白カポックに袖を通した。

乗る32号機は快速。初日の時点で「力強い」とコメント。機力は文句なしだった。あとは「スタートに集中。それだけです」。

そして優勝戦。スタート展示は123456だったが、本番は126/345。6号艇の中辻崇人が動いてきた。それでも、松村は集中していた。やるべきことはスタートだ。インからコンマ13の好タイミングを入れた。「前付けで不安はあったけど、スタートはハマりました」。カド4コースから3号艇の仲谷颯仁が内側に締めて攻め込もうとしていたが、松村が1マークを先に回る。「1マークは落としたらマクられると思い、全速で回りました」。スピード十分、渾身のインモンキーを繰り出した。握ってくる仲谷、差してくる白水勝也。その誰も寄せつけない。勝負アリ。松村のイン速攻が見事に決まった。

2着に白水、3着に仲谷。松村と白水は、奇しくも初日第1走目(8R)でワンツーを決めた2人でもあった。

勝った松村は令和若松の初の優勝者に。イベントホールで行われた表彰式に出ると、地元ファンから声援が飛び、笑みがこぼれた。ホッとした安堵感が伝わった。

昨年は苦戦した。

2015年は6V(GI初V)、2016年は5V、2017も5V。

ところが2018年は1年間で1V。順調だった男が停滞した。上の舞台からも離れた。「最近はGIに呼んでもらえないです」。

ただ、今年は2月児島で予選トップで優勝すると、今回の若松も勝って2V。復活の足音が聞こえはじめた。

GIにも出場が決定した。5月末から児島周年、続けて6月に宮島周年だ。

「GIで優勝目指します」。表彰式でファンに誓った。スタートの松村が、再びGI水面を沸かせてみせる。
 
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(文:吉川)


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