津マスターズ直前! 盛り上げコラム

【津マスターズ直前! 盛り上げコラム⑦ マスターズチャンピオンの出場資格は満48歳以上。毎年のように初出場のルーキーが大活躍する。SG覇者の三嶌誠司(48=香川)も超目玉ルーキーの1人。もちろん大暴れをもくろんでいる。】
 


 
今年の大会にもSGタイトルホルダーの「大物ルーキー」が参戦する。そのうちの1人が三嶌だ。「マスターズは、まだ遠いものと思ってました。実感が湧きませんねぇ」と笑った。
三嶌は仲口博崇、田中信一郎、太田和美、山本浩次らと同じ69期生。GIを6回、SGは06年に地元丸亀のチャレンジCで優勝。昨年はクラシック、ダービー、グランプリシリーズと3回SGに出場していまだバリバリの記念レーサーだ。
その三嶌が臨む初のマスターズ。舞台の津コースは、「乗りにくさもないし風もそう気にならない」というが、30歳代前半の時にFを切ったことを鮮明に覚えていた。魅力は、持ち前のスタート力を生かした攻めるレース。悪いイメージをいかに払拭(ふっしょく)できるかが鍵だろう。
三嶌は「25年以上レースしてきて、今の自分が持っているものすべてをぶつけるしかない。ルーキーだし、攻めるレースをしますよ」。きっぱり言った目もとが涼しげだった。
(日刊スポーツ掲載記事より)
 
【津マスターズ直前! 盛り上げコラム⑧ 平石和男】
 

 
前回大会(びわこ)準優勝の平石和男。ファイナルは5コースからまくり差し、優勝した田頭実にあと一歩まで迫った。優勝戦は平石、三角哲男、田頭の58期のSGホルダー3人のそろい踏み。「優勝したかったけど、しょうがないね。あいつら凄いからね。みんないい持ち味出してんじゃないかな」。田頭は今大会不在も、世代最強の看板をひっさげタイトル獲得を狙う。「優勝したいなとは思っている。なかなか記念を走る機会も少ないので、数少ないチャンスをモノにしないと。津はメイチ行きたいな」と気合を入れた。
“名人芸”のさばきで道中戦に定評がある50歳。ただ、最近は決して早くなかったスタートにも磨きをかける。親交のある選手に教えを請い、17年前期適用の平均スタートタイミングは選手生活で最も早いというコンマ16。不利なスリット隊形になることが減った。「ゆくゆくは15の前半。あとはいかに全速で。最近の(山崎)智也を見ていると、ちょっと遅くてもしっかり全速で行っている。あれは凄いな。そこに持っていけたら」。マスターズ世代になっても気持ちは若い。今なお進化を続け、貪欲に吸収する。応援ヨロシク!
(スポーツニッポン掲載記事より)
 
【津マスターズ直前! 盛り上げコラム⑨ 江口晃生】
 

 
13年、びわこで開催された第14回大会。勝者は48歳と同時に出場権を獲得した江口晃生(52=群馬)だった。今大会は選考期間勝率7・56をマークし選出順位1位で参戦。DR戦1号艇からのスタートとなる。 完全な絶好調モードに入ったのが昨年、新期がスタートしてからだ。「それまでは5枠なら5コースみたいな考えだった。スピードが落ちないようにと思いそうしていた。でも今更若い子のターンを目指すより自分は自分。自分ができるレースを貫きたいと思うようになった」。長い年月をかけて身につけた“技”を全面にアピールすることでさらなる進化を遂げた江口。今年2月には地元桐生で開催された地区選を制し95年(戸田)以来22年ぶりに関東王者に返り咲いた。「リズムを崩さないでマスターズを迎え、そこで調整が合えばチャンスだと思っている。優出できればいいやとか妥協はしないよ」。歴代チャンピオンとしてのプライドをかけて乗り込むが今回舞台となる津では優勝実績ゼロ。「前回も優出はしたがバチッと合わせることができなかったんだよね」。ちょっぴり悔しそうに振り返る江口の表情から本気モードがビシビシと伝わる。
(スポーツニッポン掲載記事より)