津マスターズ直前! 盛り上げコラム

【津マスターズ直前! 盛り上げコラム④ 初日DR1号艇江口V最右翼】
 


 
マスターズの第1回は「競艇名人戦」として2000年に住之江ボートで開催された。このときの出場資格は4月1日の満年齢で50歳以上。栄えある初代チャンピオンには、SG2冠の高山秀則(当時51歳)が就いた。なんと8連勝のパーフェクトVだった。
今年は津ボートが舞台 津では初のマスターズ開催。昨年は同じプレミアムGIで女子NO.1を決めるレディースチャンピオンが行われた。1Mホーム側が全国で2番目に広いコースとして知られる。普段はインが強い水面だが、伊勢湾に面しているため風の影響が強い。強風になると水面も荒れ、選手のスタート勘が惑わされ、イン絶対ではなくなる。
大会展望 初日ドリーム戦1号艇の江口晃生は、2月のGI関東地区選手権で、SGグランプリ2度Vの山崎智也らを下して優勝。マスターズは13年第14回大会の覇者でもあり、今回のV最右翼だ。同じドリーム組の今村豊、西島義則、三角哲男らがこれを追う。
(日刊スポーツ3月2日コラムより)
 
【津マスターズ直前! 盛り上げコラム⑤ 自力出場!森地元の利生かす】
 

 
グレードレースでは地元選手の気合が並ではない。
今大会も津ボートの地元三重支部から59期の同期コンビ、森竜也と垣内清美の2人が出場する。
地元選手の活躍は地元ファンの願いでもあり、大会の盛り上がりも断然違ってくる。
地元開催のマスターズチャンピオン。出場選考締切りの1月末を前に森はまだ出場圏内の勝率を持っていなかった。
最後のチャンスは、これも地元の津で行われた匠シリーズ。さすがの集中力。そこでしっかり準優勝して出場を確定させた。
「自力で出られて良かった」心の底からの笑顔を見せた。地元で一緒に出場する垣内は施行者推薦出場。
「2人とも推薦だったら格好悪いからね」と、いたずらっぽく笑った。
当然、地元ファンの期待がかかる。「いやあ、選手班長要員でしょう」と謙遜したが、出場権獲得へ底力を見せたように、ここ一番の集中力は、長く三重支部を支えてきた森ならではのもの。地元水面でペラやエンジン調整、風への対応もアドバンテージがある。
マスターズは2年ぶり3回目の出場。59期でSG冠の植木通彦(引退、現やまと学校校長)らと、しのぎを削った男が、地元ファンを沸かせるはずだ。
(日刊スポーツ3/23コラムより)
 
【津マスターズ直前! 盛り上げコラム⑥ 力出場!西島の信念!!シビアな前付け】
 

 
ベテラン選手のレースは進入争いがおもしろい。中でもSG7冠・西島義則(55=広島、写真)のコース取りは厳しく、時に激しい。この大会の10年第11回大会覇者でもある実力者・西島の進入の極意に迫る。
ボートレースは左回り。内水域がターンマークに近く、レースを有利に運べる。ベテランはテクニックを駆使して内水域への進入を目指す選手が多い。その中でも西島のコース取りは厳しい。
「僕がいることでレースが締まる」と、進入争いがあることで緊張感が生まれ、レースの質が高まることを分かっている。「若い頃はまず外のレースを覚えてエンジンを勉強。その上でインを覚えていった。今はちゃんとスタートできない若手がすぐ内枠を主張する。レースにならんだろ」。言葉は厳しいが「ボートレースとは」という信念がある。
西島は前付けでコースを取りにいく。「ピット離れで取る調整はしていない。エンジンの底から回転を上げている。進入の深さは考えたことない。取らせてくれれば起こし位置は問題じゃない」。ファンは進入から推理する。西島はボートレースのおもしろさを最大限提供してくれている。
(日刊スポーツ掲載記事より)
 
次へ