ボートレース若松優勝選手


王冠過去の優勝選手

ビッグベアーズカップ(平成28年9月28日)

強さ光る ベテラン藤丸光一 今年4V!


3297 藤丸光一(福岡)

若松ボートの「ビッグベアーズカップ」は28日、激しい雨の中で大一番の優勝戦が行われた。1号艇の藤丸光一(49歳=福岡)が1周1マークをイン先マイ。若干膨らんだが、他艇の差しは許さずバック直線で先頭に立ち1着ゴール。7戦5勝、2着2本の成績で今年4回目のVを飾った。当地は7月に続いて連覇。デビュー30年のベテランはまだまだ強さを光らせる 。
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大粒の雨が降る中の優勝戦。

進入は枠なり、3対3。インの1号艇・藤丸はコンマ15。「少し放りました」というスタートだった。それでもスリットで他艇に伸びてこられることはなく、1周1マークを真っ先にターン。藤丸にしては予想外に膨らんで“あわや”とも思ったが、バック直線では先頭に立っていた。「1マークは出畑に差されたかと思ったが差されなかった。逃げれて良かった」。

2コースに構えていた出畑孝典はたしかに藤丸の懐へ絶好の一番差しの機会だった。だが、5コースからマクリ差してきた5号艇・渡邉睦広に抑えられる形で引き波にハマり失速。出畑にとってはこれが痛かった。レース後「渡邉さんのターンが良かった」と脱帽していた。

巧いマクリ差しハンドルを見せた渡邉だったが、その1、2艇身前にいたのが、白カポックを身にまとった藤丸だった。やはり1号艇のこの男の背中は大きかった。

1周2マークを先頭で回ったあとは、リードを徐々に広げていって独走ゴール。2着には渡邉、3着に出畑が入線した。

勝った藤丸は、これで当地は7月に続いて連続優勝。「連覇は嬉しい」とニンマリ。前回勝った時に、若松の優勝は5回目ということを知ると「それは少ないねえ」と、満足できないといった表情を見せていた。それから約2ヶ月。早くも6V目を取ってみせたのだった。博多の藤丸も強いが、若松の藤丸も強い。

今年は現在4Vと好調。秋から冬も、V数上積みに期待は高まる。9月はじめの常滑優勝戦では、6号艇だったが3コースに動き、4コースの石野貴之にスタートで負けず踏み込み、石野には仕事をさせず、イン先マイの平石和男をマクリ差しで破ってVを奪取。鮮烈だった。来年2月には50歳になるが、積極果敢で元気な走りを見ていると、そんな年には到底思えない。

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(文:吉川)


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