ボートレース若松優勝選手
ルーキーシリーズ第2戦 植木通彦フェニックスカップ(平成26年7月1日)
先月も優勝 今月も優勝 新星・塩田北斗の快進撃!
夜の若松に輝く北斗星――。新鋭世代の熱いバトル「ルーキーシリーズ第2戦植木通彦フェニックスカップ」の優勝戦が1日に行われ、2号艇の塩田北斗(26歳=福岡)が2コースから差し一閃。イン先マイが膨らんだ1号艇の西川昌希を一瞬で捕まえ、そのまま先頭ゴール。先月のルーキーシリーズ第1戦に続き、連覇を達成。地元水面では初Vと、ダブルで嬉しい勝利となった。若松で行われる若手の訓練日には数多く参加して、コツコツと腕を磨いていた無名の新星が今、大きな星へと変わってきている。
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2コース戦は過去10走で7勝。相性の良いコースから、優勝への道を切り拓いた。
1周1マーク。インの西川のターンが膨らみ気味。その隙を逃さず、黒い勝負服に身を包んだ塩田がターンマークのギリギリを思い切り差し込んだ。4日目にも2コース差しで1着、5日目準優でも江崎一雄を差し切って1着。まるで前夜のリプレイを観るかのような塩田の2コース差しが、この大一番でも決まった。「スタートはバッチリ全速。1マークは差しがもれないように集中していました。入って良かったです」。そう言って少し胸を張った。インの西川はターンが膨らんだとはいえ、「出足節一宣言」が飛び出すほどの足。モーターパワーは◎。逆に塩田のモーターは伸び型で、出足は特筆するほどでもない。それでも相手を捕まえていくのだから、彼の差し技は見事だった。バック直線では内に塩田、外に西川。こうなれば続く1周2マークを塩田が有利に先取り。西川が外から握って襲いかかったが、艇が流れて後退。ここで塩田が完全単独先頭へ。ただ、ここから1番人気の西川が意地の猛追をかける。「西川さんは上手なので、全く気が抜けなかったです」。後ろから迫りくるプレッシャー。それは観る者にも伝わるほどだった。それでも、塩田は首位を堅守。抜かせない。逆転は許さない。きっちり3周を走りきってラスト直線へ。嬉しい地元初優勝のゴールラインを駆け抜けていったのだった。
これで自身2度目のV。「(6月多摩川の)初優勝も嬉しかったですけど、地元でも優勝したかったです。最高です!」。レース後、表彰式の舞台に登場したヒーローは、高揚した声で喜びの言葉を並べていた。大勢の地元若松のファンにも祝福され、目を細めて笑みをこぼした。
当地デビューの105期生・26歳。関東・東海地区ではまだ馴染みは薄いかもしれないが、今、この男は赤丸急上昇中である。今年1月~6月の半年間の勝率は6.73と新鋭にしては目を見張る高勝率を叩き出した。日に日に走りが良くなり、6月1日のルーキーシリーズ第1戦(多摩川)で自身初優勝。続く下関一般戦でも優勝戦1号艇(2着)に乗るなどして、6月は20走して15回の2連対。月間勝率は8.00に到達した。破竹の勢いで駆け上がっている。
優勝インタビューで最近の好調ぶりを褒められると、照れくさそうに「モーターの引きがいいから」と濁したが、決して"運"だけではない。努力の跡は確かにあった。これまで、特に今年、若松の若手訓練日には塩田の姿をとにかくたくさん見た。"今日も塩田がいる"そう何度も思った。近くの芦屋や博多の訓練にも顔を出すことがあったはず。多くの汗を流したその練習量が、実を結んだのである。
最近は野性味あふれる全速戦に加え、状況判断する差し、特に2コースからは憎らしいほど冷静な差し技もある。篠崎仁志、前田将太に続く福岡100期台の好素質がここにあった。
次は博多の一般戦を走ってから、その後「GⅢウエスタンヤング(大村)」が待つ。今のところ、9月に行われるビッグ戦「GIヤングダービー(戸田)」の出場権は持っていないが、ウエスタンヤングを優勝なら一発で出場権獲得と可能性は残る。楽しみがある今後。「これからも1走1走頑張って、上の舞台を目指していきます」。そう誓った福岡の新星。切り拓いていくその道には、無限の可能性が広がっている。