ボートレース若松優勝選手


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平成26年1月8日第19回JR九州エージェンシーカップ新春特選競走

年末にV 年始にもV! 江夏満が満点の年明けだ!

4136 江夏満(福岡)

若松ボートの2014年開幕シリーズ「JR九州エージェンシーカップ新春特選競走」は8日、12Rで頂点を決める優勝戦が争われ、1号艇・江夏満(こうか みつる=33歳・福岡)が瓜生正義らを相手に堂々のイン速攻を決めて逃げ切り1着。前走地の児島に続き、2節連続Vを達成。幸先良い美酒を味わい、最高のスタートを切った。

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「何か、“スゴイもの”が自分に降りてきた気がします」

走り納めだった年末の児島を優勝。さらに走り初めの今節も優勝。縁起良く年末年始に見事2場所連続Vを飾ったヒーローは、目を丸くしながら笑った。

まさに好調モード。今の江夏は乗れている。児島では1着を7本取るなどの活躍を見せ、そして今節の若松もその勢いを落とさぬままキレ味光る走りっぷりで大活躍。1着は6本、2着3本、3着1本。オール3連対。予選トップ通過→準優1号艇→優勝戦1号艇というVへの王道を1人突き進んでいった。

優勝戦も他を圧倒だった。インからコンマ11トップスタート。そのまま1マーク先制のインモンキー発動。2コースに構えた天才・瓜生の差しも、3コースから握ってきたクセ者・白水勝也の攻めも全く寄せ付けず、1マークを高速ターン。きっちりとイン逃げを成功。押し切ってみせた。「1マーク手前で少し切り直したし、瓜生さんは見えたけど、大丈夫だった。バックでは(優勝を)いけると思いました」。早々とV確信の江夏はそのまま悠々と飛ばしいき、1分45秒1のタイム。一番時計更新はならなかったが、速い上がりタイムを披露した。相棒34号機は今日も快速全開の好パワーだったようだ。「前回使った佐賀の北川敏弘さん(優出3着)が、仕上げてくれていました。僕はちょっとペラ叩いたくらいしかしていない」と先輩に感謝しきり。ただ、乗り手である江夏もしっかりと走りきったからこそ、この結果が出たのも確かだ。優勝戦のプレッシャーにも打ち勝った。「(勝って)肩の荷が下りましたね。進入でエンストして起こし位置がズレたりもしたけど、今節は1号艇が4回目だったし(前3回はすべて1着)、ここも自分を信じて思い切りいってよかった」。そう話すと江夏はホッと胸を撫で下ろした。また、己を信じて勝ちきったことで、納得の表情ものぞかせた。

今年はやってやる。そんな思いが彼にある。「去年はA1級こそキープできたけど、記念レースには呼ばれなかった。実力が足りないのかなと思いながら、一般戦で我慢していた」と胸の内を吐露する。たしかに昨年、江夏が出場したGIといえば九州地区選(1月若松)の一度っきりだった。強豪多いボート王国・福岡所属であるし、記念に呼ばれるには多くのアピール、活躍が必要不可欠である。決して簡単ではない。それでもあきらめはしない。「とにかくもっともっと名前を売って、今年はまず記念レースへいきたい」。強い思いを胸に、これから一戦一戦へと向かっていくつもりだ。「2014年バリバリ頑張ります!」。溢れんばかりの気合いが言葉に込もっていた。

最高のスタートを切った今年。江夏の“スゴい”快進撃は、まだまだこれからだ。


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