ボートレース若松優勝選手
平成25年10月9日
日本トーターカップ
イン戦は14連勝中、2場所連続Vも達成! 星野太郎が白星量産だ!
若松ボートの「日本トーターカップ」は9日、最終12Rで優勝戦が行われた。台風は通過して、ほとんど風のない水面で始まったレースは、1号艇の星野太郎(37歳=三重)がインから先マイ。差し迫ってきた渡辺浩司の頭を抑えてリードを広げてVゴール。準完全Vをやってのけた前走地常滑から2節連続で優勝と、今秋の星野は絶好調だ。
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「白星太郎」。前検日、対岸に張られた選手の横断幕の中で、一番に目を引いたのがそれだった。大きく堂々と書かれていてインパクトがあった。残念ながら台風が接近したことで安全のためにシリーズ途中で取り外されたものの、星野太郎は毎日懸命に走り、最終日最終レースで大きな白星を掴み取ってみせたのである。
流れは星野にあった。予選は4位で突破。準優勝戦は2号艇。難しい2コース戦となったのだが、インの岡孝を差し切って見事1着突破。逆に他の準優1号艇の選手達は次々に敗れていき、優勝戦1枠のイスが星野の前に用意されることになったのである。
足も光った。準優で一番目立った動きは星野だったと思う。ターン回りの足は本当によく仕上がっていた。「初日1走目だけ調整失敗したけど、舟足は徐々に良くなってきましたね」。星野は確かな自信を感じていた。
せっかく掴んだ白い勝負服。ポールポジション。もう負けるわけにはいかなかった。優勝戦は、外枠に森竜也や岡らベテランが乗っていたものの、大きく進入が乱れることはなく、3対3に落ち着いてスタート。コンマ15の1艇身スタートを決めた星野が、インからスピードターンで1マークを先制。4コースから地元・渡辺浩司が差してきて、バック直線で星野の内側に艇をねじこもうとしたが、それは許さぬと星野が内側に締める。艇をガツンとぶつける。負けれない、負けたくない強い意地を感じた。ここで渡辺が艇を引き、2マークは星野が先取り成功。この時点で後続に一気にリードを広げて単独先頭へ。そのまま快調にVロードを突っ走り、1着ゴール。星野はビクトリー花火に祝福される中、ウィニングランで水面際のファンと一緒に喜びを味わった。
前走地の常滑では1,2,1,1,1,1,1着の準パーフェクトVを成し遂げた勢いのまま、この若松でも勝って2節連続Vを達成。今年春~夏は準優敗退が目立っていたが、ここにきて一気にリズムに乗れてきた印象だ。それと、星野が1コースに入った時の成績は現在14連勝中と、イン戦で取りこぼさない堅実さも光っている。
次走は隣の芦屋一般戦(16日~)へ。今月末には蒲郡GI周年記念の舞台も待つ。記念でも注目したい1人だ。さぁ、季節はこれから星が綺麗に見える秋冬シーズン。白星太郎の快進撃はまだ始まったばかりだ。