ボートレース若松優勝選手


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平成25年6月24日
アサヒワンダカップ

徳増秀樹が準パーフェクト! 4節連続Vで勢い増す!

3744 徳増秀樹(静岡)

ワンダフル! 若松ボートの「アサヒワンダカップ」が、24日の最終12Rで優勝戦が行われ、4号艇の徳増秀樹(38歳=静岡)が1周1マークで差し抜けて快勝。1着6本、2着1本の準完全優勝を決めるとともに、5月から驚異の4節連続Vを達成。若松水面も昨秋に続いて連覇。今、この男の勢いがヤバイ。

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2009年夏の若松SGオーシャンカップ。そこで徳増は自身初のSG優出を果たして笑顔をこぼした。そんな思い出の水面で、今年早くも5つ目の優勝を飾ってみせた。

6月半ばで5V到達というハイペースは目を見張るが、それ以上に凄いのが、現在怒涛の4場所連続Vなのである。とにかく取りこぼさない。今、好調の波に乗っているのがこの男だ。

5月住之江一般戦優勝を皮切りに、続く尼崎GI周年記念も制すという大仕事をやってのけると、返す刀で、津の一般戦も圧倒V。その勢いは加速するばかり。

そんなノリノリの状態で挑んだのが、今節の若松だった。

波に乗ると、もう手がつけられないタイプだ。今節は4日間のショートシリーズなので、予選で1度でも着の取りこぼしは危険だったが、そんな心配はいらなかった。初日から土つかずの5連勝と白星街道を爆進。予選は堂々のトップ通過。準優こそ2着に甘んじて完全Vはならなかったものの、それでも徳増の気持ちは切れなかった。

「優勝戦もビシッと決めてきます」

そい言い残して向かった大一番は、4号艇で4コースから発進。スリットで出し抜くことはできなかったものの、慌てず騒がず。冷静に。内3艇が1周1マークでそれぞれターンミスをした隙を逃さずに、的確で素早いハンドルで1マークを差し抜けて突破。体を弾ませながらバック直線へ躍り出る。そして1周2マークを先取り。1号艇のベテラン・長溝一生が徳増の内側に切り込んで急接近してきたものの、それを包み込むようにかわしてクリア。先頭で折り返して、ここで大勢は決まった。

「1マークは何も考えずにターンしただけです。今日は展開が向いてくれた」。レース後、徳増はそう謙遜した。だが、競技委員長も褒めていたが、自分に向いた展開を見落とさずにきっちりと捕えるのも、また強さである。勝機を逃さない走りは、近況、徳増が波に乗れている好調な証でもあるだろう。「最近、たしかに自分の体がよく反応して動けているなとは思います」。

今節は柔軟にさばいて勝つこともあれば、パワフルに攻めあげて勝ってみせたりと、柔と剛を使い分けるようにして躍動した。本当に強かった。体がよく動けている理由は、精神の安定も影響している。「5月尼崎GIを取れたことで、気持ちが落ち着けました。それが、今のリズムにつながっています。そんなにガツガツしていこうとは思っていませんけど、この良い流れは維持していきたいですね」。

今後、徳増がどこまで優勝回数を伸ばすのか、勝率をどこまで上げるのか。注目度、期待度は日に日に増していきそうである。


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