ボートレース若松優勝選手
平成25年6月4日
マンスリーBOAT RACEカップ
取りこぼしがない! 山下和彦が2場所連続V
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安定感抜群。終わってみれば、ただ一人だけオール3連対。今節の舟券貢献率100%。柔軟なハンドルさばきと、1つでも上の着を狙ってくる闘志。44歳でも7点オーバーの勝率を叩き出す山下の走りは、さすがに強かった。
ベテランのあきらめない走りが優勝への道を大きく開いた。
予選は3位通過だった。1位と2位には白石健と天野晶夫。この初日DR戦ワンツーコンビが予選得点では少し上回っていた。しかし、両者は予選終了後(3日目後半)の「一般レース」で、それぞれが取りこぼし。白石が5着に沈み、天野はインから3着に敗退。痛恨。それとは逆に、山下は不利な6コースから劇的マクリ差しで1着! 気を吐いた。この予選終了後のレースが明暗を分け、山下が大きく流れを引き寄せることに。そして準優もしっかり勝ち上がって、結果、総合得点率で一気に1位奪取。油断がなく、安定感を光らせる山下が、優勝戦のポールポジション・1号艇をがっちりと掴み取ったのである。
最後は、好枠を生かしてインからのレース。5号艇の天野が前付けに動いてきたり、センター・アウト勢の攻めも注目されたが、受けて立つ山下はコンマ12のスタートからイン逃走体勢へ。「今節はとにかく回り足系が良かった。もう少し落として回っても良かったかもしれないけど、1マークを見てしっかりと回れたと思う」。センター勢が少し伸びたように見えたが、大きく慌てることもなく、主導権は山下の手の中だった。他艇にマクらせず差させず先マイ決めると、バック直線で単独先頭に。そのまま快調に夜の若松水面を駆け抜けていきVゴール。多くのサポーターの期待に応えたのは、やはり一番人気に推されたこの男だった。
これで2節連続での優勝。前走地の平和島でも着外は1度だけで、あとはすべて舟券に絡んで優勝を飾った。じつに乗れている。
今後は、江戸川、芦屋、戸田の一般戦レースの連戦。巧腕で好リズムなこの男。信頼度が高く安定した走りで、きっとまた各シリーズを引っ張っていくはずだ。