ボートレース若松優勝選手
平成24年9月1日
サッポロビールカップ
烏野賢太がイン踏ん張った! 鳴門周年へ弾みだ
月またぎで熱戦展開してきた若松ボートの「サッポロビールカップ」が1日、第12Rで優勝戦が行われた。外枠勢に内コース志向が揃い、進入争いから注目の一戦となったが、1号艇に乗艇した烏野賢太がしっかりとインを守って逃げ切り快勝。通算優勝回数は77回、今年は3回目の優勝を飾った。
優勝戦メンバーの得意コースは、1号艇から順に内中、内中、内中、内、内中、内。進入から混戦ムードがプンプンと漂っていたが、それを断ち切ってみせたのは、やはり充実した機力と枠の利がある烏野だった。
「モーターは伸び型でずっといい。出足も良くなってきた」。右肩上がりに良くなってきた相棒・6号機をそう評価した烏野は、最終日も落ち着いた表情を見せていた。
操縦テクニックの高さは文句ナシで、そして機力もOKサイン。さらにポールポジションの1枠をゲット。負ける要素は少ない。あとは、前付け必至の6号艇・西田靖という存在を、烏野がどう対処するか。それが重要なポイントだったが、スタート展示では4号艇・古場輝義が西田を激しくけん制し、本番では、2号艇・倉谷和信が大きくブロックする動き。その間に、烏野はしっかりとインコースを取ることが出来た。西田の本番のピット離れが、他5人とそこまで差が開かなかったことも大きかった。進入争いは126/345で収拾。今節はスタートに自信をもてなかった烏野は、インからコンマ16スタート。逆にセンター勢はゼロ台の踏み込みを見せた。それでも、舟足軽快な烏野はスリット後に伸び返してイン先マイ敢行。2コースの倉谷が握り、3コースの西田が差しハンドルを切る。バックストレッチに先頭で抜け出したのは烏野。その懐へ、西田が好脚で迫ってきたが、きっちりと2マークも先取り。そのままトップで折り返し、後続を突き放して首位確定。2、3番手争いを尻目に、心地良く飛ばしてゴールイン。クセ者揃いで、決して油断のならない一戦を無事に制し、今年3度目の美酒を味わったのである。
「若松との相性はいい」と言う烏野。またひとつ、若松水面での実績を積み重ねた。
最近はもうベテランと呼ばれるようになったわけだが、まだまだ活躍の場は多い。次走は5日からの鳴門GI周年記念へ出撃する予定だ。その後も、丸亀や芦屋の記念レース、そしてSG全日本選手権なども待ち構えており今秋も大忙しだが、まずは目の前の地元ビッグだ。今回の若松優勝でリズムアップしたことは大きい。「ビールは大好物」と言う烏野なだけに、休暇はサッポロビールでリフレッシュし、今度は地元水面で巧腕を発揮する。